中国への日帰り出稼ぎ労働者が急増、1日に2万人規模に

 ミャンマー・中国国境の町ムセなどから中国国内の都市や工業団地に日帰りで労働する出稼ぎ労働者が急増していることがわかった。The Voice紙が12月20日に伝えた。  ミャンマー・中国人身売買撲滅委員会事務所によると、中国国内の製造工場、レストラン、市場、商店、農場、家事労働、建設現場などで日雇い労働者として働くために、1日あたり15,000人~20,000人のミャンマー人労働者が国境を通過しているという。日帰り労働者のほとんどはラカイン州とマグェー管区の出身で、ムセ市内にアパートを賃貸し中国政府が発行する6泊7日滞在可能の通行許可証により行き帰りを繰り返している。  マグェー管区出身のチー・リン氏は「地元で物資を担ぐ仕事をしても1日に6,000Ksしかもらえないが、中国で同じ仕事をした場合、15,000~30,000Ksになる。日雇いなので安定はしていないが、毎月家族に20万~30万Ks仕送りしている」とコメントした。  ミャンマー・中国人身売買撲滅委員会事務所によると、不法就労により中国から強制送還されたミャンマー人労働者数は2012年:549人、2013年:858人、2014年:2,339人、2015年:2,682人、2016年:3,379人、2017年:8,983人となっている。