食用油の卸売価格、輸入再開臆測で下落
国営英字紙Global New Light of Myanmarによると、一部の業者がパーム油(食用油)の輸入を再開するとの臆測が広がり、卸売価格が下落している。 10月31日に1ビス(約1.6kg)あたり9,500Ks(およそ625円)だった価格は、11月26日には5,550(およそ365円)まで値崩れしたという。 軍評議会(SAC)商業省が設置した食用油輸入流通監視委員会は、11月21~27日のパーム油の卸売基準価格を4,380Ks(およそ288円)に設定したが、市場では基準を大幅に上回る価格で取引されており、26日には乖離が1,200Ksまで広がった。(時事通信社提供)
オートバイが全面禁止に ヤンゴン郊外
ヤンゴン郊外のカヤン郡区でオートバイの利用が11月26日から完全に禁止され、地元住民の移動が困難になっている。 軍評議会(SAC)の発表によると、地元の市民防衛隊(PDF)が国軍関係者や兵士、警察隊員、村行政官、密告者などを攻撃し、これまでにカヤン郡だけでも21人が殺害されているという。そのほとんどがオートバイを使用した犯行だったため、オートバイの利用を完全に禁止したという。 ヤンゴン東部のカヤン郡は41,305世帯、人口168,530人。市内中心部から40マイル(約65km)ほど離れており、ほとんどの世帯がオートバイを所有している。今回の通達により住民の移動手段がなくなり、生活にも影響が出ているという。 © Radio Free Asia
中国向けトウモロコシの輸出急増
軍評議会(SAC)商業省によると、アヘン(麻薬)の原料であるケシの代替作物として栽培されているトウモロコシの中国への輸出が急増している。 国営英字紙Global New Light of Myanmarが報じたもので、ミャンマー東部のシャン州にあるチンシュエホー国境検問所を経由し、11月1~20日に約5,739トンが輸出された。 中国はコメやバナナなどの農産物を輸出する業者に対し中国税関総署(GACC)への申請を義務付けている。9月30日時点で申請したのは1,022社で、すでに206社が登録を完了した。 未登録の業者は中国市場への合法的な販路を断たれることになるため、ミャンマー農業省は、登録申請を促進している。(時事通信社提供)
「PDFのゲームをインストールしたら逮捕」軍評議会が国民に警告
軍評議会(SAC)は、市民防衛隊(PDF)が制作したゲームアプリ「The PDF Game」をインストールした場合は逮捕すると国民に警告した。 このゲームは、PDF隊員が国軍兵士と戦うシーンをCGで表現し得点を競うもの。ゲームに参加することで、アフィリエイト広告などの収益が市民防衛隊に寄付される仕組み。現在、毎日30,000人以上がプレイしているという。 SACは「国民統一政府(NUG)傘下の市民防衛隊がゲームで市民をそそのかし、ゲームを通じて破壊活動に参加させようとしている。このようなゲームがインストールされたスマートフォンを発見した場合は、所持者を逮捕する」と発表した。