ミャンマー投資委員会の第2回会議が開催、投資案件7件を承認
軍評議会傘下のミャンマー投資委員会(MIC)は第2回会議を3月30日に開催し、国内外の投資案件7件が承認された。国営新聞Myanma Alinnが3月31日に伝えた。 会議には軍評議会委員でMICの議長であるモー・ミィン・トゥン中将が出席した。投資案件は、ホテル・観光業、製造業、サービス業、電力の分野で外国投資8,576万米ドル(およそ105億円)、内国民投資433億2,745万Ks(およそ29億8,000万円)分が承認された。これらの投資により3,553人の雇用が創出される。 2021年10月から2022年3月までに承認された投資総額は、外国投資:6億8,468万米ドル(およそ838億円)、内国民投資:4,683億9,352万Ks(およそ322億4,600万円)で、42,880人の雇用が創出されるとしている。
ミャンマーの貿易政策が変更、輸出許可取得が必要に
ミャンマー商業省は、貿易政策の変更に伴いトウモロコシ、でんぷん、種子、そば粉などを対象に、4月1日から輸出許可証の取得を業者に義務付けるが、ミャンマー・コーン産業協会は、トウモロコシ業者への影響は限定的との見解を示した。国営英字紙Global New Light of Myanmarが3月30日に報じた。 同協会のミン・カイン会長によると、貿易政策の変更は、食糧安全保障の確保と市場に与える影響を測定するのが目的だという。現在の輸出価格は、FOB(本船渡し価格)ベースで1トンあたり320~340米ドル(およそ39,000円~41,500円)で、国内の市場取引価格(計量単位:1ビス≒1.6kg)は1,020~1,040Ks(およそ70~72円)で推移している。 ミャンマーは2020年度(2020年10月~21年9月)に約230万トンのトウモロコシを陸続きのタイや中国などに輸出している。(時事通信社提供)
軍評議会トップが欠席 、BIMSTEC首脳級会議
3月30日に行われたBIMSTEC(ベンガル湾多分野技術協力イニシアティブ)の首脳級会議に、軍評議会トップのミン・アウン・フライン総司令官が欠席した。国営新聞Myanma Alinnが3月31日に伝えたもの。代理として軍評議会のワナ・マウン・ルイン外相が出席した。 ワナ・マウン・ルイン大臣は「ミン・アウン・フライン総司令官(首相)の代理として首脳級会議に出席できたことを誇りに思う。今回の会議は国家主権の尊重と平等、内政不干渉などの原則を定めたBIMSTEC憲章が承認された歴史的なものだ。破壊活動はいかなる理由があれ受け入れることはできない」とスピーチした。 BIMSTEC(ベンガル湾多分野技術協力イニシアティブ)の加盟国は、バングラデシュ、インド、ネパール、ブータン、ミャンマー、タイ、スリランカの7か国で、経済、投資、貿易など14分野において協力するもの。ミャンマー以外の6か国は首脳級が出席した。
2021年10月~22年3月の海上貿易額、前年同期比24%増
軍評議会 ミャンマー商業省は、2021年10月1日~22年3月18日の海上貿易額が、前年同期比24.4%増の約115億9,000万米ドル(およそ1兆4,140億円)だったと発表した。 国営英字紙Global New Light of Myanmarが報じたもので、 輸出額は51億7,000万米ドル(およそ6,310億円)、輸入額は64億1,600万米ドル(およそ7,830億円)で貿易収支は赤字だった。 ミャンマーは主に農産物、水産物、鉱物、林産物、畜産物、工業製品などを輸出し、資本財、消費財、工業原料を輸入している。2020年度(2020年10月~21年9月)の海上貿易額は、198億米ドル(およそ2兆4,150億円)だった。(時事通信社提供)