ミャンマー国軍が少数民族武装勢力との停戦を表明

 ミャンマー国軍のミン・アウン・フライン司令官は12月21日、2018年12月21日から2019年4月30日までの間、ミャンマー北東部において少数民族武装勢力に対する国軍による軍事行動を全面停止すると宣言した。

 これに対し、笹川陽平ミャンマー国民和解担当日本政府代表(日本財団会長)は以下の談話を発表した。

 「少数民族武装勢力との停戦合意はこれまでに10武装勢力との間で成立しているが、この日のミン・アウン・フライン国軍司令官の停戦表明で、交渉が難航してきたカチン独立機構(KIO)など主要な武装勢力との停戦が大きく前進、全面和平への大きな第一歩が開かれたと確信する。
 6年間90回に渡るアヒルの水かきの如き日本政府代表としての活動が、今回の国軍司令官の発言に反映された形で、ミャンマーのすべての国民が望む連邦統一国家に向けて大きな第一歩となり、歓迎する。日本政府の支援の下、国外や国内の避難民に対する食料など人道的支援を可及的速やかに実行したい」