オーストラリアのウッドサイドもミャンマー撤退へ
オーストラリアのウッドサイド・ペトロリアムは1月27日、ミャンマーにおける事業から撤退すると発表した。 DVB Burmese Newsが伝えたもので、クーデターからまもなく1年となるのを前に、ミャンマーから外資系企業が相次いで撤退している。 ウッドサイドは、2013年にミャンマーに進出。先日同じくミャンマーからの撤退を表明した米国のシェブロン、フランスのトタルなどとともにミャンマー石油天然ガス開発公社(MOGE)と合弁を組んでいた。 ウッドサイドのメグ・オニールCEOは「国の将来を見通せず、ウッドサイドが活動を継続するという選択肢はなくなった」との声明を発表した。
軍評議会トップと会談、カンボジア政府が声明を発表
カンボジア政府は1月26日、軍評議会トップのミン・アウン・フライン総司令官がカンボジアのフン・セン首相とオンラインで会談を行ったことに関して声明を発表した。 国営新聞Myanma Alinnが1月28日に伝えたもので、フン・セン首相はミン・アウン・フライン総司令官に対して以下の項目を要請したことが明らかになった。 1.2021年4月24日のASEAN首脳級会議で決定した5項目の合意事項の履行を優先すること 2.ASEANミャンマー特使のミャンマー訪問が円滑に行われること 3.ミャンマーで起きている問題に関して軍評議会を含むすべての勢力が参加して話し合いを行うこと 4.人道支援を効果的に行えるようASEANと協調すること。
第1回国民会議が開幕、フェデラル民主憲章が採択へ
国民統一顧問評議会(NUCC)が主催する第1回国民会議が1月27日、オンライン形式で開幕した。 DVB Burmese Newsが1月27日に伝えたもので、国民会議は3日間にわたり開催され、主にフェデラル民主憲章の採択に向け話し合いが行われるという。 民主化勢力は、軍事政権により作成された2008年憲法を廃止し、採択されたフェデラル民主主義憲章を基に新憲法を起草し、民主政府を樹立するとしている。 開会にあたり、国民統一政府(NUG)のドゥワ・ラシー・ラ暫定大統領は「国民会議の開催は革命を成功させるための重要な進展であり、歴史の1ページを飾るものだ。軍評議会がどんなに武器を使って弾圧しても国民は屈することはない」とコメントした。
1年間に101人が死刑判決、ヤンゴン管区
クーデター後の約1年間で、ヤンゴン管区内において市民など101人が死刑判決を受けたことがRadio Free Asiaの独自集計により明らかになった。 これによると、2021年2月1日から2022年1月26日までの約1年間に、軍評議会に抗議する活動や破壊活動を行ったとし、ヤンゴン管区の北オカラッパ、南ダゴン、北ダゴン、ダゴンセィッカン、ラインターヤー、シュエピーターの各郡区に住む市民101人が軍裁判所において死刑判決を受けたという。直近では、国民民主連盟(NLD)のピョー・ゼーリャ・トー議員、88年世代学生同盟のリーダーであるジンミー氏が1月21日に死刑判決を受けている。 死刑判決を受けた者は、控訴する権利を与えられていないという。
ミャンマー中央銀行、7,700万米ドルを食用油業者に売却
ミャンマー中央銀行(CBM)は、2021年9月15日から22年1月13日までに7,700万米ドル(88億8,000万円、参考為替レートは1米ドル=1,753~1,820Ks)を食用油の輸入業者に売却した。 国営英字紙Global New Light of Myanmarが報じたもので、このうち7,400万米ドルで約57,000トンのパーム油を輸入したという。 ミャンマー中央銀行は、為替相場を安定させるのを目的にドル売り介入を定期的に実施しており、米ドルを必要とする企業に市中レート以下で売却している。食用油の国内消費量は年間100万トンで、国内生産量は約40万トンに過ぎず、不足分は輸入で調達している。(時事通信社提供)
10月1日~1月14日の水産物輸出額、前年同期比横ばい
ミャンマー商業省は、2021年10月1日から22年1月14日までの養殖魚を含む水産物の輸出額が、前年同期比0.9%増の2億7,657万米ドル(およそ315億円)だったと発表した。国営英字紙Global New Light of Myanmarが報じた。 輸出先のトップは中国で、2019年度(2019年10月~20年9月)には総額の65%以上を占めた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により中国は複数の国境検問所を閉鎖したため、ミャンマー漁業連盟(MFF)は、隣国バングラデシュへの輸出を強化しているという。 2020年度(2020年10月~21年9月)の輸出額は、前年度比8.6%減の7億8,489万米ドル(およそ895億円)だった。(時事通信社提供)
違法カジノが摘発、経営者など160人が逮捕
ヤンゴン市郊外ラインターヤー郡区で違法カジノが摘発され、経営者など160人が逮捕された。国営新聞Myanma Alinnが1月28日に伝えた。 警察の発表によると、ラインターヤー郡区ニャウン村のミャンマー・ロイヤル・ジェードセンター内で違法カジノが行われているとの通報を受け、1月25日午後9時ごろに警察が現場に駆け付けたところ、違法カジノが行われていることが確認された。 経営者のアウン・ナイン・ウイン容疑者とテイン・アウン容疑者をはじめ、従業員96人、客62人が現行犯で逮捕され、掛け金とみられる現金2億4,900万Ks(およそ1,615万円)が押収された。