国営新聞がスー・チー氏らの公判に関して報道、罪状の詳細が明らかに

 5月25日発行の国営新聞Myanma Alinnが、24日に行われたアウン・サン・スー・チー国家顧問、ウィン・ミン大統領、ネピドー評議会のミョー・アウン議長の公判に関して初めて報道し、罪状の詳細が明らかになった。  これによると、ウィン・ミン大統領は、2020年9月19日に行われた国民民主連盟(NLD)の選挙キャンペーンの車列(乗用車220台、バイク32台、参加人数760人)が大統領官邸前に到着した際、これを出迎えたことが自然災害防止管理法の第25条違反に抵触するとして起訴された。アウン・サン・スー・チー国家顧問は、同キャンペーンの車列を自宅前で出迎えたこと、2020年8月8日にネピドー市内ザブティリ郡区の民家に立ち寄り選挙運動を行ったことが自然災害防止管理法の第25条違反にあたること、2021年2月1日に警察隊がアウン・サン・スー・チー国家顧問の自宅を家宅捜索したところ、無許可の無線機器10台とJammer(妨害電波発信機)1台が発見されたことが通信法第67条、貿易管理法第8条違反にあたるとしてザブティリ郡裁判所で起訴された。  また、NLD中央執行委員会が2月7日に在ミャンマー各国大使館、国連ミャンマー代表、国際機関に対して軍評議会を認めないよう書簡を送ったことが刑法505条(国軍不敬罪)にあたるため、軍評議会は中央執行委員会の幹部であるウィン・ミン大統領とアウン・サン・スー・チー国家顧問、ミョー・アウン議長の3人をザブティリ郡区裁判所に起訴したとしている。