VMS(漁船監視システム)の導入期限が延期

 ミャンマー近海で操業するすべてのミャンマー漁船に対しVMS(漁船監視システム)が導入され、11月末までにすべての漁船に設置される予定だったが、導入期限が延期されたことがわかった。The Voiceが伝えた。  漁業局の発表によると、VMS(漁船監視システム)に必要な電子機器(E-MTUタイプトランスポンダー)の輸入スケジュールが遅延しているため、導入・設置期限が11月末から2020年1月末に延期された。12月4日現在、メーカーと契約済みの漁船は3,238隻でそのうち2,579隻は設置済みで、659隻が未設置となっている。また、137隻は契約の締結が遅れているという。  VMS(漁船監視システム)を設置した場合、漁業局がすべての漁船の位置情報を把握でき、操業エリア、漁獲量などがコントロールできるという。VMSを設置した漁船が水揚げした水産物を輸出する際、漁業局から証明書が発行され、輸出の便宜が図られるという特典が与えられる。  ミャンマーの漁船にVMS監視システムが導入されるのは初めてのことで、当初はフランス製のVMSシステムが導入される予定だったが、国内事業者の反対により中止された経緯がある。