パスポートオンライン発行 手数料上昇か
軍評議会(SAC)が2月24日からパスポート発行業務を再開すると発表したことに関し、ヤンゴン市内のパスポート発行事務所ではオンラインによる整理券発行システムが導入される。このため、代行業者の手数料が上昇するとみられている。 ヤンゴン市内のパスポート発行事務所では、申請受付の順番を決める整理券の申請をオンラインで受付け、QRコード入りの整理券が発行される。パスポート発行所は「誰でも簡単に申請できるので代行業者に頼むことは控えてほしい」と訴えているが、ある市民は「オンラインで整理券の申請をしたことがあるがうまく手続き出来なかった。結果として代行業者に頼むしかなかった」と語った。 すでにパスポート発行事務所の周辺では代行業者が1件あたり40万Ks~80万Ks(25,600円~51,200円)の手数料を提示しているという。 オンラインによる整理券発行システムの申請方法については、未だに詳細が発表されていない。
生活必需品が2倍に高騰 カチン州
カチン州パーカン郡区では、軍評議会(SAC)が主要道路の通行を規制しているために物流が滞り、生活必需品が2倍以上に高騰している。 地元住民によると、レギュラーガソリン1リットルあたりの価格がそれまでの9,000Ks(およそ580円)から21,000Ks(およそ1,350円)に、米は1袋(49kg)あたり84,000Ks(およそ5,390円)から170,000Ks(およそ10,900円)と倍以上の価格になっているという。 同州では国軍とカチン独立軍(KIA)の衝突が続いており、軍評議会(SAC)が主要道路の通行を規制しているためタンクローリーやトラックの乗り入れが出来なくなっている。
新政党登録法に8政党が登録申請 民主派のNLDは消滅か
軍評議会(SAC)が新たに制定した政党登録法に従い、登録を申請した政党が8団体になったことが明らかになった。 連邦選挙管理委員会は1月26日から申請受付を開始、これまで政党登録のために申請した政党は連邦団結発展党(USDP)とフェデラル民主党、連邦民主党(UDP)、ミャンマー国民民主党、パオー民族連盟党(PNO)、民主勢力労働党、新民主党(カチン)、国民に貢献する学生党の8団体。最終期限は3月26日と設定されている。 2020年総選挙で大勝した国民民主連盟(NLD)は登録申請をしない方針を固めており、最大与党が自動消滅する可能性が高まっている。
パスポートの発行 再開時期は未定
軍評議会(SAC)報道官のゾー・ミン・トゥン少将は2月20日、パスポートの発行再開に関する英BBCの取材に対し「まもなく再開されるだろう」と回答した。しかし、その目処は全く立っていないという。 全国に15か所あるパスポートの発行事務所は昨年12月26日から手続きを停止し、1月に入り事務所が完全に閉鎖された。ある職員は、「再開時期については何も知らされておらず、いつになるのか全くわからない」と語った。 日本へ留学を予定している学生は、「留学するために授業料などを払い込んでおり、もしパスポートの発行が再開されなければ全てが無駄になる」と危機感を募らせた。このほか、外国へ出稼ぎに行く予定だった労働者や病気の治療を予定していた患者など多数の人々が困難に直面しているという。 © Radio Free Asia
カレン民族武装グループ間で戦闘の危機
ミャンマー南部タニンダーリ管区でカレン民族の武装グループ間で戦闘の危機が高まっているが、国内外のカレン民族の団体が話し合いによる解決を促していることが明らかになった。 調べによると、カレン民族同盟(KNU)傘下のカレン民族解放軍(KNLA)とソーネーダー大将が率いる「コートーレー軍」(KTLA)の間で政治的、軍事的な緊張が高まっているという。すでに小規模な衝突が発生しており、全面戦争が勃発する危機に直面している。 このため、カレン民族女性連盟(KWO)やカレン平和支援グループ(KPSN)など国内外46団体が、話し合いによる解決を図るよう双方に要望書を提出、仲介にあたっているという。