国軍司令官、ASEAN議長声明に「国内が平穏になってから検討」

 4月26日に行われたASEAN首脳会議で発表されたASEAN議長声明に対し、ミャンマー軍事政権のトップであるミン・アウン・フライン国軍最高司令官が「国内が平穏になってから検討する」と返答していたことがわかった。国営新聞Myanma Alinnが4月27日に伝えた。  ミン・アウン・フライン国軍最高司令官は「ASEAN首脳たちの提案を尊重したい。現在(軍事政権は)国内の法による支配、国内の治安の安定を最優先に取り組んでいるため、国内が平穏になってからASEAN首脳たちの提案を検討したい」と返答した。  ASEAN首脳会議では、1.市民を標的にした武力行使の即時停止と関係者全員が自制すること、2.国民の利益を最優先とし平和的な解決を目指して関係者全員で建設的な話し合いを行うこと、3.アセアン事務総長の協力を得て話し合いの過程にアセアン特使を派遣し仲介すること、4.アセアン人道支援局からの人道的支援を受け入れること、5.アセアン特使の派遣を受け入れ関係者全員と面会することの5項目が議長声明として発表されたが、国営新聞には具体的な内容は明記されず「ASEAN首脳たちの提案」としか掲載されていない。