ミャンマー宝石業協会が不正を告発、テイン・セイン前大統領の名前も

ミャンマー宝石業協会は6月2日、前政府の関係者に8千万米ドル規模の不正や汚職、横領があったとして、ヤンゴン市内で記者会見を行った。 会見を行ったのは同協会のチョー・チョー・ウー副議長でK.L.Cグループの最高経営責任者。同副議長は「協会会員は2009年から2016年の期間、宝石の販売額の1%を宝石基金として政府に上納、総額は8,700万米ドルに達しているが、現在の残高は700万米ドルしかない」としたうえで、「芸術協会の建物を建設するとしてテイン・セイン前大統領に700万米ドル、ソー・テイン大統領府前大臣に個人的に500万米ドル拠出するなど不透明な支出が多い。前政権時代は怖くて言い出せなかったが、新政権に移行後、事実を明らかにするため立ち上がった」と述べた。 同協会はテイン・セイン政権時代、協会の議長と政府幹部が癒着し、不正や汚職、横領があったとみている。同協会のヨン・ムー現議長とは連絡が取れない状況で、行方をくらましているとみられる。 一方、訴えられた側の鉱山省の元大臣らも同日ネピドーで記者会見を開き、不正はなかったと否定した。 [The Daily Eleven]2016/6/3