ミャンマー国内の支払いをチャットのみに
ミャンマー大統領府は5月末、米ドル需要を下げミャンマーチャットの価値を上げるため、国内の売買やサービスにおいて米ドルを含む外国貨幣ではなくチャットのみを使用するよう通達した。現在、ホテルや観光業、貿易関係、外国に関わる会社などの多くがドルを扱っている。 ミャンマー銀行協会会長のテイン・トゥン氏は「国際的に見れば、国内の売買で自国の貨幣のみ使用を許可する国が多い。法律にはまだ定められていないが、この変化を歓迎する」とコメントした。 ミャンマー中央銀行の副局長は「国内の流通通貨をチャットのみにするために中央銀行だけでなく政府各省、各地方自治体、経済組織などが協力することが必要だ」と述べた。 [7Day Daily]
富士ゼロックスと学研HD、ミャンマーの児童に教材提供
富士ゼロックスと学研ホールディングスは、ミャンマー国内のパートナー企業と協力し、小学校への独自教材の配布事業に乗り出した。 第一弾として、学研HDは算数教材をミャンマー語に翻訳してコンテンツを提供。教材の出力は、必要な部数を必要な時に印刷できる富士ゼロックスのプロダクションプリンターで印刷。 3日に、教育省の地域担当官などヤンゴンの政府関係者やプロジェクトに関わるパートナー企業立ち合いのもと、児童たちも参加し、贈呈式が行われた。 今後定期的に学習状況をチェックし、終了した児童には別の教材を提供する。2023年までに4千人の児童に対し1万6千冊を配ることを目指している。
ミャンマー・ヤンゴン市内の飲食店に深夜閉店を指示
ヤンゴン管区政府は、ヤンゴン市内でアルコールを取り扱っている全ての飲食店に対し、午後11時までの閉店を指示する命令を発表した。泥酔、喧嘩、殺人、強盗などの事件が深夜に発生するのを防ぐためとしている。ヤンゴン管区警察によると、飲食店が深夜まで営業しているために起こる犯罪は一定数あるという。 ヤンゴン管区政府のアウン・チョー・ソー局長は「以前からナイトクラブ、カラオケ、KTV、居酒屋などに夜11時までに閉店するよう促してはいたが、それに従う店が少なかったため『命令』を発表した。命令に従わない場合は規則に基づき処罰してゆく」と強調した。 ヤンゴン市の地区管理委員会委員長の一人は「アルコール販売許可に関する規則では、夜11時以降は営業してはいけないことになっているが、レストランのオーナーも利用客もこれを守っていない。この命令は過去にも発表されたことがあるが、結局効果はなかった。警察が徹底的に取り締まるのならば、皆が守るだろう」とコメントした。ヤンゴン管区政府によると、違反者を処罰するため警察が毎晩巡回するという。 [The Voice]
テレノール、オレドーがミャンマーで携帯電話向け電波塔建設の契約を締結
ノルウェーの通信事業者テレノールは、アポロ・タワーズ・ミャンマー社とミャンマー国内の電波塔建築の同意契約を結んだ。同社は700本以上の電波塔を建設予定で通信網拡張とネットワークの最新化を目指す。 一方、カタールのオレドーは、シンガポール Windsor ホールディングスと電波塔増築のため契約を結んだ。最低でも500本の電波塔を18ヶ月以内に建築予定で、投資額は3900万ドル(約48億円)。 ミャンマーの人口は約5,200万人で、2014年末の時点で2000万人ほどが携帯電話を利用しているとされ、2017年には人口の70%が携帯を所持し、電波塔は17000以上必要になると推測している。 [7Day Daily]
ミャンマー長距離バスチケットをオンライン販売
高速バス運行会社のBNFエクスプレスによると、外国人旅行者などにむけてミャンマー国内の大部分の長距離バスのチケットをオンラインで今月から販売を開始することがわかった。 同社のオペレーションマネージャー、テー・テー・トゥン氏は「これまではアウンミンガラー・バスターミナルなどのチケット売り場へ行かなくてはならなかったが、インターネットで購入ができる。入金確認後にSMS(ショートメッセージサービス)でチケットを送付する」と述べた。 オンラインサイト(bnfexpress.com)で、チケットの価格と保証金をMPU(ミャンマー・ペイメント・ユニオンに加盟している国内大手銀行17行のATM)から振り込みし、購入することができる。 [The Voice]
ミャンマー都市部に外貨両替が可能なATM設置へ
外貨両替への利便性を高めるため、外貨両替ができるATMの設置が今年度中に都市部で進められることがわかった。 5月15日に開かれた下院議会で、中央銀行のセ・アウン副総裁は「一部の民間銀行は、外貨両替ができるATMを今年度中に設置する。ヤンゴン市とマンダレー市の中心部に設置予定で、2016年の水祭りまでには使えるようになるはずだ」と答弁。その上で「カンボーザー銀行、コーポラティブ銀行(CB銀行)、エーヤワディー銀行は空港・シュエダゴンパゴダ・ショッピングセンターに両替カウンターを開設すると聞いている。中央銀行としても、次の水祭りを目途に主要地域に銀行向けの両替カウンター、および企業向けの両替カウンターを順次設置するため、協議を行ってゆく」と述べた。 [The Mizzima Daily]
ミャンマーの民間銀行がクレジットカードを発行へ
ミャンマー中央銀行が民間銀行に対しクレジットカードの発行を許可したことを、ミャンマー・ペイメント・ユニオン(MPU)のゾーリン・トゥッCEOが明らかにした。 同CEOは「各民間銀行で発行するための態勢が整えば、クレジットカードを発行できる。しかし、その前に民間銀行は中央銀行に対して事業計画や手続きの詳細を提出する必要がある」と語った。 また、カンボーザ銀行のタンルイン相談役は「クレジットカードのシステムを実現するには利用者の信用情報を調査する信用調査機関を先に立ち上げる必要がある。利用者の信用度を調査しないでクレジットカードを発行することはできない。」とコメントした。 ミャンマー国内では2000年ごろからクレジットカードが発行開始されたが、2003年の金融危機の際に中止された。 [The Voice]