民主派教師15人逮捕 学校を開設した容疑で
軍評議会(SAC)は、子どもを公立学校に通わせない親のためにオンラインによる独自の学校を開設したとして、4月5日までに民主派の教師15人を逮捕したと発表した。通っていた子どもや親にも法的措置を取るとしている。 2021年2月のクーデター以降、国軍に抵抗する市民の間で「不服従運動」が広がり、親が子どもを公立学校に通わせず、教師も受け皿として独自の学校を開設するといった動きが広がっていた。 SACは3月22日に責任者の女性教師を逮捕し、その後女性教師12人と男性教師2人を相次いで逮捕したという。SACの調べでは、学校の運営費用は主に市民防衛隊(PDF)が支援したとしている。 非暴力的な手段で国軍に抵抗する市民に対して国軍が厳しく取り締まる姿勢が、今回の逮捕により改めて示された。(時事通信社提供)
重慶からミャンマーへの鉄道・道路輸送開始
中国重慶市の物流会社「陸海新通道運営重慶」は4月3日、同市江津区から雲南省西部瑞麗市を経由し、ミャンマーまで貨物を輸送する鉄道・道路の複合一貫輸送を開始した。中国新聞網が伝えた。 貨物は国境付近の瑞麗まで鉄道で輸送し、トラックに積み替えてミャンマーに向けて出国する。初日の貨物列車には硫酸アンモニウムやオートバイ部品、タイヤなど、40フィートコンテナ32個分、計1634万元(約3億1300万円)相当が輸送された。 従来、重慶からミャンマーへの貨物輸送は川を使って海まで水上輸送した後に海路を使うルートが一般的だった。瑞麗経由の輸送では、従来の方法と比べ所要時間が約20日間短縮され、物流コストも大幅に低減できるという。(時事通信社提供)
輸入ビールやタバコの税率を大幅引上げ
軍評議会(SAC)は3月30日、「2023年の連邦税法」を制定し、外国から輸入したビールなどのアルコール類やタバコに対する税率を大幅に引上げることが明らかになった。 SACが制定する税法は、議会により決定されるものではなく国軍幹部により恣意的に制定される。今回の決定では、1リットルあたりの売価10,851Ks以上のアルコール類と紙巻タバコは60%、葉巻やビンロウ(噛みタバコ代用品)は80%となった。 従来、1リットルあたりの売価15,400Ks未満のアルコール税額は190~4,610Ks、紙巻タバコ税額は1本あたり10~27Ksと設定されており、いずれも大幅な増税となる。 SAC傘下の国内歳入局(IRD)が発表した年次報告書によると、2021年度の税収は、総額4兆7,457億3,000万Ks(およそ2,970億円)だった。
「SAC主催の水かけ祭りに不参加を」民主派勢力が呼びかけ
軍評議会(SAC)に抵抗する民主派勢力が、SACが主催する水かけ祭りのイベントをボイコットするようミャンマー国民に呼びかけている。 国民統一政府(NUG)を中心とする民主派勢力は、「SACに抗議するためにボイコットしてほしい」とし、ステージで水かけを楽しんだり、ショーを見物するなどの行為は控えるよう国民に呼びかけた。 さらに、期間中は国軍系企業が製造するミャンマービール、アンダマンゴールドなどのビール、アルパイン(ミネラルウォーター)、タンミャンドゥ(バス会社)、DENKO(ガソリンスタンド)、アズラビーチホテル、プルマンホテル、アンダマンリゾートなどの物品やサービスを利用しないよう注意を促した。
ヤンゴンの携帯電話販売店に強盗 2,000万Ks強奪
ヤンゴン市チャウタダー郡区で4月3日、携帯電話販売店に強盗が押し入った。国軍と警察による捜査が行われているが、犯人に関する手がかりは得られていないという。 3日午前11時ごろ、チャウタダー郡区の中心部にある携帯電話販売店「Kaung Lay」に3人組の男が押し入った。犯人グループは拳銃や包丁で店主を脅し、現金500万Ks(およそ313,000円)と店内にあった携帯電話を奪い逃走した。被害額は合計2,000万Ks(およそ125万円)にのぼるという。 同店周辺には警察官が常駐しており、国軍兵士やが警備する裁判所にも近いという。ある住民は、「このような環境でも強盗事件が発生するようでは、自前で警備員を雇わなければならない」と語った。