ミャンマーの覚醒剤密売グループ、タイ国軍と銃撃戦
タイのローカルメディア「メーサイ・プレス」によると、ミャンマー・タイ国境付近で3月26日、覚醒剤密売グループとタイ国軍の間で銃撃戦が発生し、覚醒剤の錠剤40万錠が押収されたことが明らかになった。 タイ国軍によると、大きなリュックサックを背負った不審な集団を呼び止めたところ銃撃戦に発展。集団は所持品を置いたまま逃走し、メタンフェタミン系の覚醒剤40万錠が押収されたという。 国境地域では違法薬物の摘発が相次いでおり、今年2月にはミャンマー北東部のシャン州タチレク郡区でトラック4台に隠された末端価格186億6,000万Ks(およそ11億8,500万円)分の違法薬物が押収される事件も発生している。
「水かけ祭りは静かに過ごそう」市民グループの活動が拡大
ヤンゴンの市民団体がSNSに投稿した「水かけ祭りのティンジャンは静かに過ごそう」というイラストキャンペーンが、市民の間で拡大しているという。 市民団体「オクトパス・グループ」は3月29日、「静かに泣いている人がいる。正月は静かに楽しもう」とするイラストを投稿した。グループの代表は「国軍の弾圧や焼き討ちにより、家族と死別したり家を焼かれた国民が多数いることを忘れずに、気持ちに寄り添って欲しい」とコメントした。 「ティンジャン(ダジャン)」と呼ばれるミャンマーの正月では、水を掛け合って新年を祝う文化的慣習がある。クーデターを起こした軍評議会(SAC)は、国内が安定しているというイメージを内外にアピールするため、文化や宗教を政治的に利用している一方、クーデターに反対する国民はミャンマー国内が尋常ではないとのメッセージを発信する機会にしている。