各国で軍評議会への抗議活動
クーデターから2年となる2月1日、各国で軍評議会(SAC)に対する抗議活動が行われた。 東京都品川区のミャンマー大使館前には、在日ミャンマー人ら約600人(主催者発表)が集まり、「指導者を解放しろ」「勝利するぞ」などとシュプレヒコールを上げた。 タイ・バンコクのミャンマー大使館前でも抗議集会が行われ、約500人の在留ミャンマー人が参加。「我々を独裁政権下最後の世代にしなければならない」と書かれたプラカードを掲げ、有罪判決を受けた民主化指導者アウン・サン・スー・チー氏らの解放を求めた。 同様の抗議活動はニューヨークでも行われ、国連本部の壁にはプロジェクターで抗議メッセージが映し出されていた。
ベトナム向け白砂糖輸出、第1便は5,000トン
ミャンマー砂糖・サトウキビ生産者協会は、ベトナム向けに白砂糖の輸出を開始した。国営英字紙Global New Light of Myanmarによると、サトウキビの粉砕作業を行っている製糖所から第1便として約5,000トンが出荷された。 ミャンマーは、計45,000トンを輸出する政府間協定をベトナムと締結。中国や複数の欧米諸国も輸入に関心を示しているという。海外市場では、1トンあたり550米ドル(およそ72,000円)で取り引きされている。 サトウキビの国内生産量は45万トンで、大半が国内で消費されているという。同協会は、高まる海外需要を取り込むため生産体制を強化する考え。 サトウキビの栽培と製糖は、主に中部バゴー管区や北西部ザガイン管区、東部シャン州で行われている。(時事通信社提供)
ミャンマーのコメ輸出、10か月で180万トン超
ミャンマー・コメ連盟(MRF)は、2022年4月1日~23年1月25日に計183万6,154トンのコメと砕米を輸出したと発表した。国営英字紙Global New Light of Myanmarが報じたもので、輸出額は約6億7,900米ドル(およそ880億円)だった。 月別では、11月の264,038トン(1億600万米ドル、およそ138億円)が最大。9月は93,792トン(3,700万米ドル、およそ48億円)にとどまったという。 コメは重要な外貨収入源で、ミャンマーは毎年10%程度の輸出増を目標に掲げている。主な輸出先は、中国やバングラデシュ、フィリピンなど。(時事通信社提供)
軍評議会(国家統治評議会)が再編成
軍評議会(SAC、国家統治評議会)が2月1日付で再編成され、以下の人事が発表された。国営新聞Myanma Alinnが2月2日に伝えた。 1.ミン・アウン・フライン上級大将:議長 2.ソー・ウイン副上級大将:副議長 3.アウンリンドゥエ中将:事務総長 4.イェー・ウイン・ウー中将:副事務総長 5.ミャ・トゥン・ウー大将:委員 6.ティン・アウン・サン大将:委員 7.モー・ミィン・トゥン中将:委員 8.ソー・トゥッ中将:委員 9.ヤー・ピィ中将:委員 10.ワナ・マウン・ルイン:委員 11.ドゥエ・ブー:委員 12.ポー・イェー・アウン・テイン:委員 13.マン・ニェイン・マウン:委員 14.プー・ギン・カン・リャン:委員 15.マウン・ウー:委員 16.マウン・コー:委員 17.チョー・トゥン:委員 18.クン・サン・ルイン:委員 19.シュエ・チェイン:委員 20.ヤン・チョー:委員 (階級表記以外の敬称略)
連邦政府も再編成 副首相が増員
連邦政府が2月1日付で再編成され、閣僚人事が以下のように発表された。国営新聞Myanma Alinnが2月2日に伝えたもので、副首相の人数が1人から5人に増員された。 1.首相:ミン・アウン・フライン上級大将 2.副首相:ソー・ウイン副上級大将 3.副首相 兼 国防省大臣ミャ・トゥン・ウー大将 4.副首相 兼 内務省大臣ソー・トゥッ中将 5.副首相 兼 運輸通信省大臣ティン・アウン・サン大将 6.副首相 兼 計画・財務省大臣ウイン・シェイン 7.外務省大臣:タン・スェー 8.連邦政府省大臣:ヤー・ピィ中将 9.国境省大臣:トゥン・トゥン・ナウン中将 10.投資・対外経済関係省大臣カン・ゾー 11.国際協力省大臣:コー・コー・ライン 12.法務省大臣:ティーダー・ウー 13.情報省大臣:マウン・マウン・オウン 14.宗教文化省大臣:コー・コー 15.農業・畜産・灌漑省大臣ミン・ナウン 16.組合・地方農村発展省大臣ラ・モー 17.資源・環境保護省大臣キン・マウン・イー 18.電力省大臣:タウン・ハン 19.エネルギー省大臣:ミョー・ミィン・ウー 20.工業省大臣:チャーリー・タン 21.入国管理・人口統計省大臣ミィン・チャイン 22.労働省大臣:プィン・サン 23.経済・貿易省大臣:アウン・ナイン・ウー 24.教育省大臣:ニュン・ペー 25.科学技術省大臣:ミョー・テイン・チョー 26.保健省大臣:テッ・カイン・ウイン 27.スポーツ・青少年問題省大臣ミン・テイン・ザン 28.建設省大臣:ミョー・タン 29.社会福祉・救済・再定住省大臣テッ・テッ・カイン 30.ホテル・観光省大臣アウン・トー 31.少数民族問題省大臣ジェン・パン・ノー・タウン 32.連邦政府次官:ゾー・タン・ティン (階級表記以外の敬称略)