2022年のヤンゴン空港利用者は215万人 前年の3倍に
ミャンマーのヤンゴン国際空港を運営するヤンゴン・エアロドローム(YACL)は、2022年の同空港旅客数が214万9202人だったと発表した。国営英字紙Global New Light of Myanmarが報じたもので、前年比で3倍近く急増した。 国内線と国際線を合わせた航空機の離発着数は33,750回で、前年から12,759回増えた。月別では12月の旅客数が270,5658人、離発着数が3,388回と、1月比でそれぞれ106%、25.3%増加した。 2020年3月29日から新型コロナ禍で同空港を発着するすべての国際旅客便の運航が停止されていたが、2022年4月17日に約2年ぶりに解禁されていた。(時事通信社提供)
2022年4月1日~23年1月20日のミャンマー貿易額は272億米ドル
軍評議会(SAC)商業省は、2022年4月1日~23年1月20日の貿易額が前年同期比18.4%増の271億9,095万米ドル(およそ3兆5,000億円)だったと発表した。輸出額が14.3%増の133億6,439万米ドル(およそ1兆7,200億円)、輸入額は22.8%増の138億2,656万米ドル(およそ1兆7,800億円)で貿易収支は赤字となった。 海外貿易額は、22.2%増の206億7,682万米ドル(およそ2兆6,600億円)。新型コロナウイルス感染症の流行で閉鎖されていた中国との国境ゲート再開により、国境貿易額は7.9%増の65億1,413万米ドル(およそ8,400億円)となった。同省は2022年度(2022年4月~23年3月)の貿易額目標を295億米ドル(およそ3兆8,000億円)に設定している。(時事通信社提供)
「同意なく軍評議会委員に任命された」チン族議員
ミャンマー国軍が2月1日に軍評議会(SAC、国家統治評議会)の人事を発表したが、チン族議員の一人が同意のないまま委員に任命されていたことが明らかになった。 チン族政党であるゾーミー民主同盟のプー・ギン・カン・リャン事務総長は、「2月1日午後8時の国営放送のニュースで軍評議会の人事が発表されたが、私の名前があったと友人から知らされて驚いた」と語った。 1日午後5時ごろにネピドーから電話があり、政府の役職就任を打診されたが、健康上の理由で断ったという。事務総長は「一方的に任命され困惑している。党議長も不在のため活動できない」とコメントした。 プー・ギン・カン・リャン氏は2015年総選挙でチン州第5選挙区から立候補し、民族代表院の議員として当選した。現在は、糖尿病や脳梗塞による麻痺を患っているという。
ミャンマー経済、10%以上の減速続く
ミャンマーの経済状況は、2年前に国軍が権力を掌握する以前と比較して10%以上も低下している。 経済学者によると、国民の軍評議会に対する信頼の欠如と国内の政情不安により、2021年の経済成長率は前年比-18%を記録した。その後持ち直したものの、現在も10%以上減衰した状況が続いているという。 世界銀行が1月30日に発表したレポートによると、2023年度の国内総生産(GDP)は3%の成長を見込んでいるが、同経済学者は「インフレ率や雇用創出能力などに目を向けると、この成長率は意味の無い数字だ」と切り捨てた。ミャンマーのインフレ率を最大30%と見込んでおり、実質的に大きなマイナス成長になるとしている。