【動画】ヤンゴン市郊外の5地区で立ち退き命令
ヤンゴン市郊外のミンガラドン郡区5地区で、軍評議会(SAC)による立ち退き命令が発出され、2地区で立ち退きが開始された。 立ち退き命令は、ミンガラドン郡区のサンタマーディ、ミェーミャンアウン、ゴンニンニー、ダンマパーラ、ミャワディサイッキンの5地区560エーカーが対象で、1万世帯の5万人に対して立ち退き命令が出されている。このうち、ゴンニンニー地区が11月25日から、サンタマーディ地区が11月26日から立ち退きが開始されているという。 ヤンゴン市当局は多数の国軍兵士や警察隊、市職員を動員し、重機などで家屋を破壊している。この様子をスマートフォンで撮影していた住民の女性が逮捕・連行された。また、家を壊さないよう嘆願した女性がその場で失神し、病院に搬送されたという。 住民らは法的根拠がない売買契約書によって土地、建物を購入した者で、国軍などが所有している土地を不法に占拠しているとされている。住民の元小学校校長は、「公務員として40年間働いて貯めた600万Ks(およそ40万円)でこの家を買った。それが破壊されてしまい、死んでも死に切れない」と語った。 © Radio Free Asia(動画に日本語訳はありません)
ロシアと航空路線開設の覚書 ヤンゴンから3都市に就航
ミャンマーとロシアの民間航空局は、ミャンマーの最大都市ヤンゴンとロシアのウラジオストク、ノボシビルスク、クラスノヤルスクなど3都市を結ぶ航空路線を、2023年初頭に開設する覚書を締結した。 Eleven Mediaによると、11月15~18日にモスクワを訪問した軍評議会(SAC)運輸・通信省のティン・アウン・サン大臣らが調印式に出席した。 陸上輸送分野での協力も強化する考えで、ティン・アウン・サン大臣はミャンマーの地理的優位性を強調した上で、ロシアなど外国企業の投資を歓迎する意向を示した。 また、ロシアと東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国を結ぶ南北輸送回廊の開発や、鉄道分野での2国間協力について意見交換したという。(時事通信社提供)
タイとの国境貿易、2大検問所が明暗分ける
軍評議会(SAC)商業省は、東南アジア諸国連合(ASEAN)で最大の貿易相手国であるタイと国境を接する主要検問所を経由した10月の貿易額を明らかにした。国営英字紙Global New Light of Myanmarが報じた。 東部カイン州のミャワディ経由の貿易は、前年同月比20.4%減の1億6,227万米ドル(およそ225億円)で、輸出は4,070万米ドル(およそ56億円)、輸入は1億2157万米ドル(およそ169億円)だった。農産物、鉱物、水産物などの輸出が落ち込んだが、資本財や消費財の輸入が増加した。 一方、北東部シャン州タチレク経由の貿易は、同23.8%増の989万米ドル(およそ13億6,000万円)と伸び、輸出が117万米ドル(およそ1億6,000万円)、輸入が872万米ドル(およそ12億円)だった。 輸出では農産物と工業製品が減少したが、資本材と中間財が増加した。(時事通信社提供)
PDF合同軍が警察署を襲撃 マグウェ管区
マグウェ管区パウ郡で11月26日、地元の市民防衛隊(PDF)合同軍が警察署を襲撃し、警察官が8人死亡した。 PDFの発表によると、襲撃に参加したのはパコック県第12大隊、第7大隊、ヨー市民防衛隊、イェーナウンジャウンなどの5グループで構成される合同軍で、武器や弾薬を装備して襲撃したという。 合同軍は警察署を占拠して破壊、この襲撃により警察官8人が死亡した。PDF側は隊員2人が戦死したという。 翌27日には、同管区イェーナウンジャウン市内各所に「軍評議会の統治を認めない」との横断幕を掲げ「無言の抗議デモ」を行ったところ、警察隊が横断幕を撤去している最中に地雷が爆発し、警察官3人が死亡したという。