ザガイン管区議員、地方での出稼ぎ労働の実態を発表

 ザガイン管区議会のチョー・サン議員は、同管区内では、職がないために若者が中国へ出稼ぎ労働をせざるを得ない状況にあると発表した。The Daily Elevenが伝えた。

 チョー・サン議員は「ザガイン管区内では職がないし、政府が行っているプロジェクトもない。職があっても生活できるだけの賃金が得られない。そのため、ブローカーの勧誘により多くの若者が中国へ出稼ぎしている。しかし、中国では劣悪な労働環境下で強制労働を強いられ、十分な賃金が払われていない。そのため多くの若者が帰国したいと救済を求めている」とコメントした。出稼ぎ労働者の出身はザガイン管区内のカニ、インマービン、パレー、サーリンジー、ブタリン、モンユワ、ミンキンの各郡に多いという。ミャンマー政府は中国への出稼ぎ労働を許可していない。

 同議員によると、中国は他国と異なり労働者の権利が保障されず、労働者を保護する団体の活動も制限されているため、人権侵害を受けている労働者を救済することが非常に困難であるという。