中国側の取締り強化でミャンマー米100万袋が滞留

 中国・雲南省政府が密輸を厳重に取り締まっているため、ミャンマー・中国国境ムセにミャンマー米100万袋が滞留していることがわかった。マンダレー管区米取引業協会の発表をThe Voice紙が伝えた。

 同協会のサイン・チョー事務局長は「乾季米の収穫が始まっている時期に中国への輸出が止まっているのは農民にとって打撃が大きい。ミャンマー政府は早急に中国政府と交渉し、正式なルートでの輸出を実現させてほしい」とコメントした。

 ミャンマーの米輸出でムセ経由の中国への輸出が全体の70%を占めており、欧州も2018年からGSP(一般特恵関税)適用を除外したため、ミャンマーの米業界は苦境に陥っている。

 現在、需要より供給が大きく上回っているため、農民からの籾の100バスケットあたりの買取り価格は昨年の65万Ksから55万Ksに下落している。