クーデター後の生活苦でUAEに出稼ぎ、監禁され暴行を受ける

 クーデター後の生活苦によりアラブ首長国連邦(UAE)に出稼ぎ労働に行ったミャンマー人女性が、出稼ぎ先で監禁され暴力を受けていることが明らかになった。

 UAEやサウジアラビア、オマーンなどの中東諸国では約100人のミャンマー女性が出稼ぎ労働しているが、そのほとんどが現地で困難に直面しているという。

 UAEに行ったマグウェ管区出身の女性(17歳)は、ブローカーの手引きでアブダビに到着したが、ブローカーの女性宅に監禁され暴行を受けていたことを明かした。

 女性は、「髪を引っ張られたり頬を平手打ちされたり、踏みつけられている。毎朝4時に起こされ、食事は1日に1回だけだ」と窮状を訴えた。現在女性は安全な場所に避難し電話取材に対応も可能だが、パスポートはブローカーに奪われており帰国の目処は立っていない。

 女性の両親がブローカーに連絡したところ、帰国したい場合は7,000万Ks(およそ486万円)を支払うよう要求されたという。

 ミャンマー政府は、中東諸国における出稼ぎ労働を許可していない。

© Radio Free Asia