ASEANミャンマー特使にカンボジア外相、事態打開を模索

 東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国カンボジアのプラク・ソコン外相は1月3日、ミャンマー問題担当のASEAN特使に自身が任命されたことを明らかにした。

 ASEANは昨年4月、ミャンマー問題に関する首脳会議を開き、暴力停止や特使派遣などで合意。当時の議長国ブルネイのエルワン第2外相を特使に任命したが、これまでに派遣は実現していない。

 合意の不履行にいら立つASEANは昨年10月以降、首脳会議からミャンマー国軍トップのミンアウンフライン総司令官を排除している。プラク・ソコン氏はオンラインで開かれたセミナーで「ASEANは家族だ」と述べ、ミャンマーの首脳会議復帰を目指す考えを示した。

 カンボジアのフン・セン首相は今月7~8日、ミャンマーを訪問する予定。ミンアウンフライン総司令官と会談し、事態の打開策を模索する。(時事通信社提供)