2020年度の石油製品輸入額、チャット安などで前年比26%減

 ミャンマー税関によると、2020年度(2020年10月~21年9月)の石油製品の輸入額は、前年同期比25.7%減の約26億米ドル(およそ3,000億円)だった。国営英字紙Global New Light of Myanmarが報じたもので、通貨チャット安などが輸入に支障をきたしたとみられる。

 国内の燃料油価格は、この10か月で高騰。クーデターが発生した2月初旬のガソリン・ディーゼル(軽油)の店頭価格は、1リットル当たり620~750チャット(およそ40~50円)に固定されていたが、チャットの急落などを背景に、11月26日には1,265~1,385チャット(およそ80~88円)まで上昇した。

 ミャンマーは燃料油の9割を主にシンガポール経由の輸入に頼っており、為替レートや原油の国際相場の動きに左右されやすい。安定的な供給を確保するため、電力・エネルギー省は6月に石油備蓄基地にあるタンクの容量を35%以上に維持するよう民間企業に要請した。(時事通信社提供)