国内の燃料油価格が8か月で2倍に高騰

 ミャンマー石油取引協会(MPTA)によると、国内の燃料油価格がこの約8か月間で2倍に高騰した。国営英字紙Global New Light of Myanmarが報じたもの。新型コロナウイルス感染症の流行に加え、世界的な原油価格の上昇と対米ドルの通貨チャット安が価格を押し上げた。

 ガソリンとディーゼル燃料の店頭価格は、クーデターが発生した今年2月に1リットルあたり590~610Ks(およそ35~37円)に固定されていたが、今月26日に1,230~1,275Ks(およそ73~76円)まで高騰した。ミャンマーは、燃料油の90%を主にシンガポール経由の輸入に頼っており、世界の原油相場や為替レートに左右されやすい。

 商務省によると、2020年10月~21年7月の石油製品の輸入額は23億米ドル(およそ2,530億円)で、1か月あたりガソリンを約20万トン、軽油を約40万トン輸入している。

 国境を経由する輸入に関しては、貿易決済方法として地下銀行「フンディ」などの非公式サービスが利用されているという。(時事通信社提供)