国連大学前や渋谷駅周辺で在日ミャンマー人が決死の訴え

 ミャンマー国軍によるクーデターから48日目となった3月20日から22日にかけ、国連大学前や東京・渋谷駅周辺では、複数の在日ミャンマー人団体がミャンマー国軍の残虐な弾圧や非人道的行為を訴え、民主化への支援を呼びかけた。ミャンマーの人権団体である政治犯支援協会によると、21日現在、国軍の虐殺行為によって250人の市民が死亡したという。  国連大学前では25人のミャンマー人が48時間のハンガーストライキを決行、ボランティアによる署名活動やリーフレットを配布した。また、渋谷駅周辺でもリーフレットやポケットティッシュを配布。会場を訪れた日本人からは「ミャンマーの民主化を応援しています」「頑張ってください」「民主化をあきらめないでください」などの声が聞かれた。  国連大学前のハンガーストライキにボランティアとして参加したスェイ・セツ・エイさんは「今ミャンマーでは国軍や警察隊の虐殺行為により、毎日のように一般市民が命を奪われています。私たちは軍事政権を終わらせて民主主義を取り戻したい。皆さんに署名などのご支援をお願いしたい」と話した。 当日配布されたパンフレット(クリックで拡大)

ミャンマー国軍記念式典に茂木外相「日本人関係者を一切派遣しない」

 19日の参院予算委員会にて、立憲民主党の石橋通宏議員から3月27日のミャンマー国軍記念日に日本関係者が参加するという噂について質問がおよび、茂木敏充外相は「一切派遣するつもりはありません」と強く否定した。  茂木外相は「TVで放送されているので間違った情報を言わないでください」と前置きした上で、「国軍記念日に在ミャンマー日本大使館、防衛駐在武官を含む大使館関係者、日本人関係者を一切派遣するつもりはありません。ミャンマー国軍に対して民間人への暴力を停止すること、民主的な体制を回復していくことを日本独自の立場を持って働きかけてきましたが、これからも続けていきます」と国軍記念日の式典に参加しないことを明言した。  続けて登壇した菅義偉首相は「我が国はミャンマー国軍に対し、民間人の暴力的な対応の即時停止、アウン・サン・スー・チー国家顧問を含む拘束された関係者の解放、民主的な政治体制の早期回復を強く求めています。引き続き国軍を含むミャンマー側にさまざまな意思疎通のルートを持つ我が国として、日本独自の役割を果たしつつ、私自身の首脳外交も活用しながら関係国と緊密に連携していく決意であります」と答弁した。