スー・チー国家顧問が初めてココ島を訪問、選挙運動と批判も

 アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が8月6日、専用機でココ島を訪問したことがわかった。7Day Dailyが伝えた。  国家顧問がココ島を訪問するのは、NLD政権の4年間で初めてのこと。ヤンゴン管区政府のピョー・ミン・ティン首相、連邦政府内閣府のミン・トゥー大臣、内務省のソー・トゥッ大臣(国軍中将)などが同行した。  この訪問に関し、野党・連邦団結発展党(USDP)のテイン・トゥン・ウー報道官は「総選挙が近づいている時期にあえてココ島を訪問するのは、選挙運動が目的ではないか。新型コロナ対策として野党の候補者たちがステイホームしているときに、与党のリーダーが立場を利用して選挙運動をしているのは不公平だ」とコメントした。これに対し、NLD幹部のミョー・ニュン中央委員は「国家顧問の訪問は行政上、必要であると認めたため実施したもので、選挙運動とは無関係だ」と反論した。  ココ島選挙区は人口が約1,000人で、国軍関係者や公務員の家族が大部分を占めており、これまで2010年と2015年の総選挙では国軍に近い連邦団結発展党(USDP)の候補者が当選している。