タイから大量の労働者が帰国、14日間の自宅待機を勧告
タイ国境から大量のミャンマー人労働者が帰国しているが、隔離施設が確保できないため14日間の自宅待機を呼びかけていることがわかった。保健・スポーツ省のミィン・トゥエ大臣が発表したもので、7Day Dailyが伝えた。 ミィン・トゥエ大臣は「新型コロナウイルスの世界的感染拡大の影響を受け、連日タイ国境のミャワディから非常に多くのミャンマー人労働者が帰国している。彼らを収容できる施設がないため、14日間の自宅待機をお願いしている。万一、コロナウイルスに感染していた場合でも、家族や親戚、近所の住民たちに感染させないためだ。毎日、地区の保健所に健康状態を報告するよう求めている」とコメントした。
ティラワの天然ガス火力発電所、発電能力を増強
ティラワ天然ガス発電所の発電能力が、現在の50MWから75MWに増強されることがわかった。電力・エネルギー省が連邦議会に対し、日本政府から73億円の円借款を受けることに関して連邦議会の承認を求めた際に明らかになったもの。The Daily Elevenが伝えた。 電力・エネルギー省のキン・マウン・ウイン副大臣の発表によると、現在ティラワ経済特区で稼働している火力発電所は発電能力が50MWでガスタービンによる発電方式だが、73億3,900万円の資金を投じてガスタービンとスチームタービンによるコンバインド・サイクル発電方式に変更し発電能力を75MWに増強するという。 ヤンゴン管区内では、ローガー、ユワマ、アローン、タケタ、ティラワにおいて天然ガス発電所が稼働している。
在ミャンマー日本大使館に賞賛の声
新型コロナウイルスの影響により、ここ数日の間にミャンマー政府は矢継ぎ早にビザの発給停止や国際線航空便の着陸禁止措置などの対策をとった。これにより、3月31日以降に「帰国難民」の大量発生が懸念されていたが、在ミャンマー日本大使館が全日空(ANA)と共にミャンマー政府と交渉した結果、ヤンゴン発成田行のNH814便については、当初のスケジュール(既に全日空が発表していた減便スケジュール)どおりに運航できる見通しとなった。 この在ミャンマー日本大使館による迅速な対応と交渉力に対し、SNS上などでは賞賛や感謝の声が広がっている。在ミャンマー日本国大使館の丸山市郎大使は「全日空が在留邦人の方々にとって生命線なので、帰国されたい日本人がいる限りは飛ばすために最大限の努力をしていく。大使館が最後の砦だと強く認識している」とコメントした。 また、3月29日にミャンマーへの入国ビザの発給停止措置が発表され、近隣国との渡航制限のために滞在ビザの更新延長の特例措置が取られた。在ミャンマー日本大使館は、これに必要な推薦状発行について31日より申請受付を開始した。(推薦状は翌業務日に交付、費用は無料。)
ミャンマー中央銀行、2回目の利下げを実施
ミャンマー中央銀行は3月24日、3月に入り2回目となる利下げを実施した。7Day Dailyが伝えた。 金利の引き下げは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に起因するミャンマー国内経済の落ち込みを抑制する目的で行うもの。3月12日に政策金利を10%から9.5%に引き下げたが、今回はさらに1%引き下げ8.5%とした。これにより、預金金利は7.5%から6.5%に、担保ありの貸し出し金利は12.5%から11.5%に、担保なしの貸し出し金利は15.5%から14.5%にそれぞれ引き下げられた。 キャピタル・オートモーティブのキン・トゥン社長は「金利の引き下げがこれで十分かどうかはコロナの問題がいつ収束するかで決まる。長期化するなら、さらなる引き下げが必要だろう」とコメントした。
ヤンゴン証券取引所、外国人の株式売買は3社のみ許可
ヤンゴン証券取引所において外国人の株式売買が3月20日から解禁となったが、売買が許可されたのは上場5社のうち3社のみだったことがわかった。7Day Dailyが伝えた。 発表によると、外国人による株式売買が解禁されたのはFMI(ファースト・ミャンマー・インベストメント)、MTSH(ミャンマー・ティラワSEZ・ホールディングス)、FPB(ファースト・プライベート銀行)の3銘柄で、FPBは株主同士の直接売買のみが許可された。残るMCB(ミャンマー・シチズン銀行)とTMHテレコムは関係省庁の許可を待っている段階だという。 外国人に割り当てた株式売買の上限比率は、FMI:1.8%、MTSH:4.5%、FPB:31%と設定された。
新型コロナウイルス、ミャンマーでも感染者が増える
ミャンマー保健・スポーツ省は3月30日、新たに新型コロナウイルスの感染者4名が発生したことを明らかにした。 同省のFacebookによると、3名はフランス人で、ミャンマーでの8人目の感染者となったツアーガイドとの濃厚接触者。男性1名、女性2名でいずれも60歳代。ウェバギ病院に搬送し治療しているが、今のところ全員無症状という。 もう1名は、3月25日にタイから帰国した24歳のミャンマー人男性。タイのバンコクからシャン州タチレクに入り,タチレクで2泊。27日夕方にタチレクからマンダレーに空路で移動し、同日夜に自家用車でマンダレーからチャウメーに移動した。28日になり激しい嘔吐と咳の症状が出たため、チャウメー総合病院で診察を受け隔離された。現在は回復に向かっているという。 同省によると、30日までのミャンマーでの感染者数は14名となった。