中国が進めるマンダレー~ムセ高速鉄道計画が中断

 中国が進めているマンダレー~ムセ高速鉄道の建設計画が中断していることがわかった。ミャンマー国鉄のバ・ミィン総局長が発表したものを7Day Weeklyが伝えた。

 この計画は中国国境の町ムセとミャンマー中部の中核都市マンダレーを結ぶもので、中国が進めている「一帯一路」巨大経済圏構想に基づく中国・ミャンマー経済回廊開発計画の一環として位置づけられている。鉄道の全長は421kmで、建設には90億米ドルが必要と試算されている。最高時速160~200キロの高速列車を運行し、ムセ~マンダレー間を4時間で結ぶ計画。

 中国のChina Railway Eryuan Engineeringが実行可能性調査を行っている段階だが、8月15日に発生した少数民族武装勢力4団体(北部同盟)による国軍施設襲撃事件とその後に断続的に発生している戦闘により治安が不安定になっているとし、調査が中断されている。ミャンマー国軍は8月31日まで停戦を発表していたが、戦闘は各地で散発的に発生している。