ミャンマーで旅券発行停止 汚職が原因か

 ミャンマー全国で旅券の発行業務が停止された。昨年12月26日からコンピューターシステムの更新のために旅券発行が停止していたが、1月2日からは旅券発行事務所も閉鎖された。

 ヤンゴン市内の旅券発行事務所前には「システム更新のため、旅券発行業務を当面停止する。再開時期はインターネットで発表する」との張り紙があった。

 昨年3月からQRコードによる旅券申請受付の予約システム(2週間~3か月後の日程が設定可能)が稼働したが、これが汚職の温床となった。旅券発行事務所の職員とブローカーが結託し、早期に申請を希望する者から40万Ks~80万Ks(およそ25,000円~50,000円)を徴収、少数民族地域の出身者からは140万Ks~200万Ks(およそ88,000円~125,000円)と法外な手数料を徴収していたという。

 ネピドー市内の公務員は「旅券発行事務で大規模な汚職が行われているという話が軍評議会トップの耳に入った。関係者を処分しシステムを変更するために旅券発行事務が完全にストップしたが、いつ再開されるか見当もつかない」と語った。

旅券発行事務所前に掲示された休業の通知
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