日本財団笹川会長 国軍とアラカン軍の停戦を仲介

 4か月にわたり続いていた国軍と少数民族武装勢力アラカン軍(AA)の戦闘が一時停戦で合意された。

 戦闘はラカイン州とチン州パラワ郡を中心に7月中旬から激しく行われていたが、日本財団笹川会長などの仲介により両者が一時停戦することで合意に至ったという。停戦の実現により、封鎖されていた陸路、水路による交通機関が再開された。

 AAのカイン・トゥ報道官は「国軍がラカイン州内の陸路や水路を封鎖したことで、市民が食糧や医薬品不足により多大な困難に直面している。稲の収穫期に入っていることも踏まえ、人道的な見地から一時的な停戦に合意した」とコメントした。

 ミャンマー国民和解担当政府代表の日本財団笹川会長は「今回の合意は軍事的・政治的なものではなく、人道的な停戦で地域住民が和平の果実を直接受けられる点に大きな意義がある」とし、「対話による成果がミャンマーにおける全体的な和平にも広がることを期待し、引き続き政府代表として働きかけを行う」とコメントした。

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