米ドル調達が困難 闇市場では為替レートが設定できず

 ドル不足が深刻化しているため、闇市場でも米ドルを調達するのが困難になっている。DVB Burmese Newsが7月29日に伝えた。

 関係者によると、ミャンマー中央銀行が米ドルなど外貨の使用に関して様々な制限を行っているため、市場で米ドルが枯渇している。民間銀行や公認両替所などで1米ドル=1,850Ksでドルを売るよう通達が出されているが、実際にそのレートで売る窓口は一つもないという。

 国外への出稼ぎ労働者など米ドルが必要な人々は、外部の闇市場でドルを調達しようと奔走しているが、1米ドルあたり2,500~2,800Ksでレートが定まらず、取引が成立しないという。

 経済専門家は「今の状態では輸出も輸入もどちらもビジネスにならない。国の経済はすでに破綻している」とコメントした。