インドネシアの禁輸解除でパーム油の国内価格が下落

 ミャンマー国内におけるパーム油の販売価格が押し戻されていることが明らかになった。国営英字紙Global New Light of Myanmarが報じたもので、世界最大のパーム油生産国インドネシアが5月23日に禁輸措置を全面解除したことが背景にあるとみられる。

 ヤンゴン市場の卸売基準価格は、今月9日に1ビス(約1.6kg)あたり6,025Ks(およそ412円)に設定されていたが、23日からは5,500Ks(およそ377円)に引き下げられた。

 商業省が設置した食用油輸入流通監視委員会は、マレーシアとインドネシアの輸送費などを含むFOB(本船渡し)価格を注視しながら基準価格を設定しているという。

 一方、供給不足を懸念する同省は、不当に高い価格で販売もしくは売り惜しみなど投機的な行為をする業者を見つけら場合、通報するよう市民に呼び掛けた。

 食用油の国内消費量は、年間100万トン。国内生産を奨励しているが40万トンにとどまっており、残りは輸入に依存している。(時事通信社提供)