国際司法裁判所前でミャンマー人が抗議デモ

 オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)前で2月21日、オランダ在住のミャンマー人らが抗議デモを行った。Radio Free Asiaが伝えた。  ICJでは、2017年後半にミャンマー国軍がロヒンギャに対して民族大量虐殺(ジェノサイド)を行ったとして、アフリカのガンビアが原告となった裁判が進行中で、2月21日から4日間の日程で第2回目の審理が行われている。  今回の審理には、軍評議会・国際協力省のコ・コ・ライン大臣、連邦検事総長のティリー・ウー氏など8人に代表権が認められ出席している。オランダ在住のミャンマー人らは「軍評議会に国を代表する権利はない」「国際司法裁判所は殺人者のミン・アウン・フラインを逮捕せよ」などと訴え、抗議のシュプレヒコールをあげた。  2019年12月11日に行われた1回目の審理では、アウン・サン・スー・チー国家顧問が出廷し「ガンビアの訴えは不完全で不正確」と証言、国軍に有利な発言を行った。その後ICJは2020年1月23日、ミャンマーに対してジェノサイド行為防止と証拠保全措置をとるよう暫定措置命令を決定した。  ミャンマー政府はこれに対して異議を申し立てていたが、国民統一政府(NUG)は2022年2月1日に異議申し立てを取り下げ、ICJの決定を受け入れるとした。