ASEAN首脳会議が開幕、ミャンマー国軍は参加拒否
東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の一連の首脳会議が26日、オンライン形式で3日間の日程で始まった。武力行使により権力を掌握したミャンマー国軍は、ミン・アウン・フライン総司令官の出席が認められなかったことに反発して参加を拒否。加盟国の代表が不在となる異例の事態となった。 ASEANは15日の緊急外相会議で、国軍が混乱収拾に非協力的であるとして、会議から総司令官を排除する方針を決定。ミャンマーからは「非政治的な人物」として外務省次官を招待した。 外交筋は、ミャンマー代表が欠席の場合、全会一致を原則とする会議の進め方から話し合う必要があるとの見解を示した。首脳会議の他の議題の協議にも影響を及ぼす可能性がある。ASEANは27日に日中韓3か国との首脳会議のほか、ASEAN各国と日米中など計18か国による東アジアサミットを開く。また、ASEANと域外各国の個別協議も行われる予定。 ASEAN首脳会議や東アジアサミットの議長声明案は、ミャンマー情勢に「懸念」を表明。ミャンマーに特使を受け入れ、全当事者との面会を認めるよう促している。(時事通信社提供)
新ミャンマー特使にシンガポール元国連事務次長を任命
グテーレス国連事務総長は25日、退任するミャンマー担当のバーグナー特使の後任として、シンガポール出身のノエリーン・ヘイザー元国連事務次長を任命すると発表した。 ヘイザー氏は、2007年に女性として初の国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)事務局長に就任、事務次長と兼任した。2013~15年には東ティモール担当の事務総長特別顧問を務めた。 ミャンマー特使は、イスラム系少数民族ロヒンギャの問題をめぐり18年に設置された。ヘイザー氏は、ミャンマー国軍による2月のクーデター以降、悪化の一途をたどるミャンマー情勢の対応に当たる。(時事通信社提供)
滞在期間の延長、再入国ビザの申請がオンラインで可能に
入国管理・人口統計省は、ビジネスビザでミャンマー滞在中の外国人を対象に、オンラインによる滞在期間の延長または再入国ビザの申請が11月1日から可能となると発表した。国営新聞Myanma Alinnが10月26日に伝えた。 発表によると、入国管理・人口統計省は11月1日から専用サイトe-Stay Extension Website(https://estay.moip.gov.mm)を開設し、ミャンマー滞在中の外国人の滞在期間延長または再入国ビザの申請を受け付けるとしている。 問い合わせ先は、ネピドー本省外国人局(067-3431515)、またはヤンゴン支局(01-8372903)。
「軍評議会せん滅のため全ての勢力と連帯する」カチン独立機構
少数民族武装勢力のカチン独立機構(KIO)は10月25日、軍評議会をせん滅するため、国内のいかなる勢力とも連帯すると発表した。KIO設立61周年記念の集会でカチン独立機構のイン・バン・ラ大将が発表したもの。Mizzima-News in Burmeseが伝えた。 イン・バン・ラ大将は「今こそ大ビルマ民族独裁主義の根を完全に断ち切らなければならない。軍評議会をせん滅する目標が同じであれば国内のどんな勢力とでも連帯する。我々がなぜ60年以上も武装闘争を続けていたか、今ビルマ民族の多くが理解できるようになった」とコメントした。 カチン独立機構(KIO)は1960年10月25日に、カチン独立軍(KIA)は1961年2月5日に設立されている。