スー・チー氏宅に無線機器は無し、弁護団が証拠提出も裁判所が却下 

 通信法第67条違反により訴追されているアウン・サン・スー・チー氏に対する公判が9月27日に行われ、弁護団が提出した証拠品を裁判所が却下したことが明らかになった。Radio Free Asiaが同日伝えた。

 アウン・サン・スー・チー氏の弁護団によると、2月1日に発生したクーデターの際、国軍兵士や警察隊がアウン・サン・スー・チー氏の自宅を強制捜査したときに違法な無線機やJammar形携帯電話などが発見されたと原告側が主張しているが、そのような事実はない。無線機は警察隊から取り上げたもので、それを証明する証拠品として2月19日付の捜査令状の写しを提出したが、認められなかったという。

 チー・ウイン弁護士は「アウン・サン・スー・チー氏の自宅から無線機などが見つかったというのは事実無根であり、無線機があったことを示す証拠もない」と説明した。