カイン州で建設労働者25人虐殺、KNUが真相を調査

 カイン州で労働者25人が殺害された事件に関して、カレン民族同盟(KNU)がカレン国防機構(KNDO)に対して調査を行い、近々真相を発表することがわかった。The Irrawaddy Burmese Editionが6月23日に伝えた。

 カイン州オーレー郡カネーレー村のウーフー川にかける橋の建設現場で5月31日、建設労働者の男性31人、女性6人、子ども10人がKNDOにより拉致・連行され、その後男性25人が殺害されるという事件が発生。これについて、KNDOの報道官は「殺害されたのは一般労働者ではなく国軍兵士であり、証拠品として国軍の制服、階級バッジ、軍評議会との連絡用の携帯電話などを没収・保管している」と説明した。

 また、拘束中に国軍が重火器により発砲したため一部の捕虜に命中して死亡し、逃走しようとした一部の捕虜に対して、KNDOの隊員が後方から発砲したため死亡したと話している。同事件には不明な点が多く、真相が明らかになっていない。

 ミャンマーのカレン族には、KNUをはじめカレン民族解放軍(KNLA)や民主カレン仏教徒軍(DKBA)など、様々な少数民族武装勢力がある。