新型コロナウイルス感染者が急増、変異株の可能性も

 6月1日に行った新型コロナウイルスの検査で122件の感染が確認され、過去3か月間で1日における最大の感染者数となった。THE IRRAWADDYが6月2日に報じたもの。

 軍評議会の保健・スポーツ省(MOHS)のキン・キン・ジー医師が6月2日にTHE IRRAWADDYに語った内容によると、122件のうち50件以上がインド国境に接するチン州トンザン地区のチハという町で見つかったという。5月27日に公立病院で数十名の感染が確認されたため、同地域には外出禁止令が出されている。

 また、インド国境に接するザガイン管区のタムーでも感染者が急増し、軍評議会は外出禁止令を発令。保健・スポーツ省はサガイン州とチン州でウイルスの種類を調べており、変異株の疑いもあるという。

 2月1日のクーデター以降、数千人の医療従事者が市民不服従運動(CDM)のために業務に復帰しておらず、現在は1日あたり1,500~2,000件程度の検査しか行われていない。クーデター以前のNLD政権時には、1日あたり約1万6,000~1万8,000件の検査が実施されていた。

 保健・スポーツ省によると、6月2日の時点でミャンマーにおける新型コロナウイルスへの感染は14万3,751件(うち死亡者は3,217人)で、回復者は13万2,360人と報告されている。