クーデター後、戦火を逃れる10万人超の難民が発生

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、2月1日のクーデター後にミャンマー国内に10万人超の戦争難民が発生したと発表した。Radio Free Asiaが5月29日に伝えた。

 発表によると、2021年初頭から国軍と少数民族武装勢力との間で戦闘が激化し、10万人の戦争難民が発生し、そのほとんどは2月1日のクーデター後に発生したという。

 カヤー州で5月後半に発生した地元の人民防衛隊(PDF)と国軍との戦闘により、3万7,000人が難民として周囲の村やジャングルに避難している。シャン州北部や南部でも少数民族武装グループと国軍との戦闘、少数民族武装グループ同士の戦闘が相次いだため、新たに数千人の難民が発生。カイン州のタイ国境にはカレン民族の難民8万5,900人、シャン州北部では1万5,000人、カチン州では2万人の難民が発生している。