銀行の業務停止による日系企業の給与問題(1)インフラ系企業

CDMで銀行業務が停止している現在のミャンマー。どうやって日系企業は給与を支払うことができたのか?日系2社の現状をお伝えする。
<MJビジネス 2021年5月号掲載のコンテンツから構成しております>

(1)インフラ系企業
 銀行の業務停止にともなう給与の支払いに関しては、銀行との直接交渉の結果、これまでの取引実績もあって、なんとか給料日から数日遅れる程度で支払うことができた。入金方法は全スタッフ銀行振り込みによるもの。銀行との交渉は比較的スムーズに進んだものの、2月中、日本人スタッフはそうしたやりとりに奔走していたという。同社ではコロナ禍、クーデター下も在宅含め通常勤務のスタッフには満額の給料を支払っている。

 業務の稼働状況は、オフィスに出社が必要なスタッフを除いて全スタッフがリモート業務で、最近になってモバイルWi-Fiルーターが使えなくなったため、以前より多くのスタッフが出勤するようになった。ちなみに日本人スタッフは日本に一時退避するという。