国家統治評議会が発表「NLD議員が設立したCRPHは非合法組織」

 国軍による政権の最高意思決定機関である国家統治評議会は声明文を発表し、総選挙で当選したNLD議員により設立された連邦議会代表者委員会(CRPH)は非合法組織であると認定した。国営新聞「Myanma Alinn」が2月28日に伝えたもの。

声明文の要旨は以下のとおり。
1.2008年憲法第417条により非常事態宣言が発出されている期間中、国軍最高司令官に立法、行政、司法の三権が委譲されている。憲法第418条(イ)により三権が委譲されている期間中、議会を構成する議員や職員は解任されたものとされ、憲法第419条により新たな選挙管理委員会を設置した。
2.新たに設置した選挙管理委員会は2月5日に「2020年総選挙で不正が行われたため、選挙管理委員会は調査を開始している。そのため調査を行っている期間中は旧選挙管理委員会が交付した当選証書は無効となる」と発表し、2月25日には「新たに設置した選挙管理委員会が調査を行っている段階で、当選議員らが勝手に委員会を設置したり、会議を行ったり、声明文を発表したり、代表者を選出したりすることは合法ではない」と発表している。
3.人民代表院法第5条、民族代表院法第5条によると、各議会の議長の立ち合いで宣誓し署名することで初めて正式に議員として認定されるため、総選挙で当選したからと言って正式に議員になったとは認められない。
4.よって正式に議員として認められていない者が設立した連邦議会代表者委員会(CRPH)は非合法であるだけでなく、重大な犯罪を犯しているとみなされる。そのような委員会に関与することを禁止するとともに、関わった者は法律に従い、処分されることを周知する。