中国から労働者が帰国へ、地元民が感染拡大を危惧

 中国のミャンマー人出稼ぎ労働者1万人以上がカチン州のミャンマー・中国国境から帰国することがわかった。カチン州政府、社会問題担当のネー・ウイン大臣が発表したものを7Day Dailyが伝えた。

 同大臣の発表によると、帰国するミャンマー人労働者は延べ15,000~18,000人となる見込みで、そのほとんどが農業労働者。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、中国国内で失業したという。

 アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相は、出稼ぎ労働者の帰国を4月末まで待機するよう求めていたが、中国出稼ぎ労働者の窮状を考慮し急きょ帰国を許可することになった。1日あたり200人ずつ受け入れる予定で、入国後は政府関係者が各出身地まで送り届けるという。受け入れる国境ゲートはルェジェーとカンパイティの2か所。

 地元民はこれに対し「十分な受け入れ態勢が整っていないうちに大量の帰国者を受け入れるのは感染拡大のリスクがあり非常に憂慮している」とコメントした。