スー・チー国家顧問、国民にSIMカードの登録を呼びかけ

 アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相は、国民向けの演説の中で携帯電話SIMカードの登録に協力するよう呼びかけた。首都ネピドーで2月18日に開催されたICT展示会とeガバメント・カンファレンスで発表したもので、7Day Dailyが伝えた。

 スー・チー国家顧問は「国の治安を乱そうと憎悪をもたらす書き込みをしたり、サイバー攻撃を企んでいる者たちが携帯電話のSIMカードを登録しないで悪用している。善良な市民は、ぜひSIMカードの登録に協力してほしい」と呼びかけた。

 運輸・通信省、通信管理局は、携帯電話オペレーター4社がSIMカード登録の命令に従わなかったとして各社に10万米ドルの罰金を科している。通信管理局は2020年6月からSIMカードを登録する際、目の虹彩または指紋による生体認証による本人確認制度を導入すると発表している。しかしながら、あるオペレーターによると、正しく名義登録しているSIMカードは発行枚数の30%に過ぎないという。