タイ国境付近で戦闘が勃発、住民300人がタイ側に避難

 タイ国境附近のカレン州パヤートンスー郡で、ミャンマー国軍と少数民族武装勢力の新モン州党(NMSP)との間で戦闘が勃発し、住民およそ300人がタイ側に避難したことがわかった。7Day Dailyが伝えた。

 国軍報道官の発表によると、11月27日午前9時半ごろに国軍がパヤートンスー郡内で地域の治安活動を行っている最中に、新モン州党の兵士から攻撃を受けた。その後、双方による戦闘が午後にも行われ、これらの戦闘により国軍側の通訳が負傷したという。

 国軍報道官のゾー・ミン・トゥン准将は「国軍が地域の安定のための活動を行っている最中に攻撃を受けた。これは誤解によるものだと考えられる。新モン州党とは停戦協定に調印しており、関係は良好だ」とコメントした。一方、新モン州党のナイン・ハンター副議長は「我々が管理している土地に国軍兵士が踏み込んで来たため、攻撃せざるを得なかった。2018年2月に停戦協定に調印して以来、初めての戦闘となった」と主張は食い違っている。