ラカインの武装勢力が国会議員を拉致監禁した理由を発表

 ラカイン州の少数民族武装勢力であるアラカン軍(AA)が、チン州選出民族代表院のホェ・ティン議員を拉致監禁した理由について発表した。The Voiceが伝えた。

 発表によると、拉致監禁した理由として
1.ホェ・ティン議員はAAの名誉を失墜させる意図で世界に向けてウソの情報を発信していること
2.ミャンマー国軍の代弁者のような言動を繰り返していること
3.民族間で憎悪を増長させるようなヘイトスピーチを行っていること
4.国際社会を味方につけAAを軍事的・経済的に窮地に陥れるような工作をしていること などをあげた。

 同議員は11月3日にチン州パラワ郡を複数のインド人実業家らと移動中に拉致監禁されたが、インド人実業家全員は解放された。発表された声明文の内容から、同議員の拉致監禁は長引くとみられている。与党のNLDは、AAに対して議員の解放を要求している。

 2019年に入りミャンマー国軍とAAとの戦闘が激化し、これに伴う双方による民間人への人権侵害が深刻な状態になっている。