ミャンマー漁船にVMS監視システムを導入へ

 ミャンマー近海で操業するミャンマー漁船に対し、VMS(漁船監視システム)が導入され11月末までにすべての漁船に設置されることがわかった。The Voiceが伝えた。

 漁業局の発表によると、ヤンゴン管区、エーヤワディ管区、ラカイン州、モン州、タニンダーリ管区の沿岸を拠点とするすべての漁船に対してVMS機器の設置が義務付けられたという。ヤンゴン、ピャーポン、ダウェー、コータウン、ベィッの各漁港では機器の設置作業がすでに開始されている。同システムを設置した場合、漁業局がすべての漁船の位置情報を把握でき、操業エリア、漁獲量などがコントロールできるという。

 ミャンマーの漁船にVMS監視システムが導入されるのは初めてのこと。システムを設置した漁船が水揚げした水産物を輸出する際は、漁業局から証明書が発行され、輸出の便宜が図られるという特典が与えられる。当初、フランス製のVMSシステムが導入される予定だったが、国内事業者の反対により中止された経緯がある。