人身売買、生活困窮のため減少せず

 就労機会が少なく生活が困窮しているため、ミャンマーにおける人身売買が減少していないことがわかった。人身売買撲滅委員会が発表した統計を基にモン州政府のエー・ザン首相が発言したもの。The Daily Elevenが伝えた。

 同首相は「人身売買の以前の手口はミャンマー人のブローカーが中国国境まで人を集めて、中国側のブローカーに売り飛ばすパターンだったが、今は中国人ブローカーがミャンマー国内に入り直接人を買い取っていくパターンになっている。中国人男性と結婚することを同意の上で国外に連れ出すため、摘発が困難になっている」とコメントした。

 摘発された人身売買の件数のうち79.60%が中国人との強制的な結婚、風俗産業での強制労働が占めており、18.93%がミャンマー国内、1.46%がタイにそれぞれ人身売買されている。