スー・チー氏、緊急アセアン外相会議をミャンマーで開催

アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相は12月19日、緊急アセアン外相会議をヤンゴン市内で開催した。主な議題はラカイン州で起きている問題。
スー・チー氏はラカイン州で発生した事件の経過を説明し、複雑な事情があるラカイン州の問題を解決するためには時間が必要なことや、アセアンの団結が重要で、意見の違いは平和的、友好的に解決されるべきであるとの意見を発表した。アセアン各国の外相からは、ラカイン州の二つの勢力が平和的に共存できるようにすること、住民の人権を保障すること、ラカイン州の住民に対する人道的な支援や医療協力を行うこと、などの意見が発表された。
インドネシアのルトノ・マルスディ外相は「今回の会議で2つの進展があった。ミャンマー政府がアセアンからの人道的支援を受け入れること、ラカイン州で起きたことを迅速にアセアン各国に情報を発信することの2点を約束したことだ」とコメント。マレーシアのアニファ・アマン外相は「国軍が(ロヒンギャに対する)大量殺戮を行っているという疑念を払拭するには情報を公開し、現場に自由に立ち入れることが必要」とコメントした。
[7Day Daily] 2016/12/20