高額ルピー紙幣の廃貨がミャンマーに影響

インド政府は、11月9日の午前0時をもって最も高額な1,000ルピー(約1,580円)と500ルピー紙幣を廃貨(紙幣の無効化)した。激震が走ったのは8日夜。インドのモディ首相による緊急テレビ演説で、数時間後の9日午前0時から1,000ルピーと500ルピーの紙幣が「法定通貨ではなくなる」と宣言したことによる。
ブラックマネーや資金洗浄の撲滅が目的だが、これによりミャンマー・インド間の貿易にも大きな影響が出ており、国境付近の街では取引が中止となっている。また、ミャンマー産豆類の大口需要家であるインド商人からの注文が止まっており、ミャンマー国内の豆価格が暴落している。
ミャンマーでは1964年、1987年、1988年の3回にわたり廃貨が行われたが、2008年憲法において「廃貨をしない」と宣言している。
[7Day Daily] 2016/11/14