ヤンゴン市内の信号機集中制御プロジェクトが大幅遅延

中国企業が受注したヤンゴン市内の信号機集中制御プロジェクトが大幅に遅延している。契約上の納期は3月31日だったが、4か月以上経過した8月初旬の段階でも完成していない。
プロジェクトはヤンゴン市内の154か所の信号をコントロールセンターで一括制御するもの。シュエダゴン・パゴダ近くの人民公園内に施設が建設中で、進捗率は80%。ミャンマー交通警察のアウン・コー・ウー副長官は「この調子だと年内の完成は難しそうだ。8月から遅延損害金として1日あたり10万ksを請求するが、完成が難しい場合は他社に依頼する」とコメントした。
このプロジェクトはミャンマー前大統領のテイン・セイン政権時代に行われた入札で落札者が決定したが、贈収賄の疑いがあったとの批判がある。また、ヤンゴン市内の信号制御を中国企業に任せるのは国の主権上、問題があると専門家が指摘している。
[7Day Daily] 2016/8/9