JICAがミャンマーに地下鉄などの敷設を提案

JICA(国際協力機構)は、ヤンゴンの渋滞を緩和するために、地下鉄など2路線を敷設することを提案している。JICA東南アジア・大洋州部の杉田樹彦主任調査役は「ヤンゴンの人口は現在の510万人から2040年には1,000万人にまで倍増し、現在のタイ・バンコクの人口を150万人上回ると見られており、大規模なインフラ投資が必要だ」と語った。
同氏は「ヤンゴン環状線は、国際レベルにアップグレードしたとしても1,000万人以上の人口をサポートすることができない。ミャンマー国鉄もヤンゴンに他の鉄道路線が必要と考えており、インヤー湖の西側に沿って南北に走るモノレールを設置することを検討している」とも述べた。
安倍晋三首相は先月、全長46kmのヤンゴン環状線を近代化するため、2億5,000万米ドル(約311億円)の借款供与を約束。日本政府はJICAを通じ、新しい電車や信号などを設置してインフラを整備する。このプロジェクトは2016年に開始し、2020年に完了する予定。