世銀発表「豊かな国」ミャンマーはワースト12

世界銀行がこのほど発表した215の国と地域の内での「豊かな国ランキング」で、ミャンマーはワースト12位、ASEANでは最下位にランキングされた。国内総生産(GDP)等を基に統計をとったもので、ASEANで2番目に貧しい国バングラデシュは、ワースト17位。エチオピア・キューバ・北朝鮮・ソマリア等はミャンマーよりも上位に位置している。
経済アドバイザーのイェーミィン氏は、「政権交代後も経済的には何も変わっていない。この状態は更に悪化すると予想している。ラインターヤーなどの工場地帯では労働者が日雇いの職を求め毎朝列を成して座っている。安定した職に就けない人々が増えていて、更には教育の質が低下し国家の衰退に繋がっていく」と分析している。
ミャンマーのGDPは2010年から上昇基調にあったが、2014年から2016年までは横這いになると世界銀行は分析し、テインセイン政権の経済・社会問題のブレーン、ウーミィン氏は2030年までミャンマーは所得の少ない国のリストに入り続けるだろうとしている。
豊かな国ランキングの上位には、ノルウェー・カタール・マカオ・スイス・オーストラリア・デンマーク・スウェーデン・シンガポール・アメリカ・カナダ等の国々が名を連ねている。