ミャンマー中央銀行「資金・証券決済システム近代化プロジェクト」合意文書締結

国際協力機構(JICA)は、2月4日、「資金・証券決済システム近代化プロジェクト」実施にかかる正式な実施合意文書(Record of Discussion:R/D政府間技術協力プロジェクト合意文書)を、ミャンマー中央銀行セッ・アウン副総裁と田中雅彦ミャンマー事務所長との間で署名しました。
現政権による政治・経済改革が推し進められる中、ミャンマー経済は貿易・投資が急激に増加していますが、今後経済成長を軌道に乗せ持続的発展を実現させるためには、経済活動のインフラである金融システムの整備がかかせません。金融セクターの健全な発展のためには、その中心的存在である中央銀行の機能強化・近代化が急務ですが、業務の殆どが手作業・手記帳で行われているのが現状です。
そのような状況の中、JICAは「ミャンマー中央銀行業務ICTシステム整備計画」(無償資金協力)の実施により中央銀行の決済システム整備に協力することとしましたが、本「資金・証券決済システム近代化プロジェクト」を併せて実施することで、中央銀行の人材育成・ICT体制整備を包括的に支援していきます。今後大きく飛躍することが期待されるミャンマー経済のインフラを金融面で支援する、意義の高いプロジェクトです。
今般の合意文書の署名を受け、2014年度より長期専門家が派遣され、4年間のプロジェクト活動が本格的に開始される見込みです。